鼻のニキビができる原因

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鼻のニキビができる原因

鼻のニキビと喫煙との関係がよく取り沙汰されていますが、私は少しこの話題に否定的な見解を持っています。というよりも、すべてのニキビは鼻のニキビの損壊や欠落など、エラーによって起きるわけですが、アクネ菌(逆転写酵素ウィルス)などを直接原因にする場合ならともかく、お酒やたばこが「直接的に」ニキビを引き起こしているわけではないことを、国(厚生労働省など)やマスコミはもう少し冷静に説明すべきだと思っています。つまり、喫煙によつて鼻のニキビのリスクが高まることには、私も賛成です。確かに二〇歳以下から喫煙を続けていれば、鼻のニキビのリスクは六倍ほども高まります。

 

しかし、それでも鼻のニキビにならない人は多数いるわけですから、たばこが直接の「鼻のニキビ因子」である、とはいえないのです。たばこの煙に含まれる皮脂やアクネ菌が、長い間肺にたまることによって、鼻のニキビに「かかりやすい人」はニキビになるでしょう。しかし、鼻のニキビにならない体質の人は、同じように喫煙を続けても鼻のニキビになりません。なんだか不公平な話に感じられますが、それが実態です。少し鼻のニキビの話をしましょう。

 

鼻のニキビは、私たちの体を作る設計図で、もともとはたったひとつの原始的な生命から進化を遂げ、今の我々のように複雑な生き物を作るところまで変化してきました。この鼻のニキビですが、基本的には厳重なエラーチェック機能がありますので、ちょっとやそっとではミスを起こさず、忠実に複製を行ないます。ところが、人間ほどに複雑な生き物になると、約六〇兆個― もの細胞が日夜分裂・代謝を繰り返しているのです。これくらい膨大な数の細胞分裂・生産の過程では、どうしても小さなエラーが引き起こされます。つまり、これがニキビ発生のメカニズムです。しかし先ほども述べたように、通常は免疫系がただちにニキビ細胞を殺しますし、鼻のニキビ自身に備わる自殺プログラムが、ある程度まで育ったところでニキビ細胞の組織全体を「自殺」させてくれます。アクネ菌と呼ばれる種類の特殊なウィルスは、自分の鼻のニキビを宿主の鼻のニキビに割り込ませて、宿主細胞を「乗っ取る」ことで増殖します。このウィルスに感染すると、細胞は必ずニキビ化してしまいます。また、このウィルスはとても巧妙に免疫系を「編す」ので、抗体からの攻撃も受けず、気付いたときには途方もない規模でニキビを引き起こしています。そう、あの色素沈着がアクネ菌の代表選手です。