洗顔でニキビの原因アクネ菌は退治できるの?

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洗顔でニキビの原因アクネ菌は退治できるの?

ところが……。アクネ菌が肌に住んでいると、その人は慢性的な肌炎になります。つまり、肌粘膜のどこか、または全体が、いつでも炎症でただれている(ニキビになっている)状態なのです。これは正常細胞にとつても、健康なお肌にとつても、実に過酷な状況です。肌壁は特殊な糖とたんぱくで守られているので、通常、肌酸で傷つくことはありませんが、この防護壁が崩れるとたちまち皮脂のつまりのせいで壊減的なダメージを受けてしまいます。しかもアクネ菌は肌酸に強い特殊な膜を持っていますが、健康なお肌にはそれがないので、肌酸過剰の肌の中にあっては、さすがの免疫抗体もアクネ菌になかなか勝てないのです。

 

こんな異常事態が延々と続いたらどうなるでしょう。私たちの家は頑丈ですよね。でももしも、毎日毎日台風と大雪に見舞われたらどうなるでしょう。アクネ菌のいる肌は、まさにそんな状態になっていると考えられます。ついには異常なニキビが発生しても、それを抑えることができなくなってしまうのです。 一度ニキビが増えだすと、恐ろしい勢いで増殖を始めます。ニキビはもともとが「化け物細胞」ですから、体から取り出しても死なない「不死性」を持っています。しかも、設計図が狂った状態で大量生産されますので、肌壁を滅茶苦茶に荒らしてしまいます。こうなってしまうと、あとは早期発見を祈るばかりです。ここでのポイントは、アクネ菌が直接「ニキビを作る」わけではなく、ニキビになりやすい「状況」を作る、ということです。肌ニキビは正常な細胞が「ニキビ化」を起こすタイプのニキビですが、アクネ菌による慢性肌炎が「赤ニキビ状態」といえるでしょう。近年、WHO (世界保健機構)が、アクネ菌が発ニキビ物質であることを認定しました。まだ一部に反論はあるようですが、おおよそこの見解は正しいようです。現在、日本でもアクネ菌を除去(洗顔での殺菌)することが肌ニキビの予防につながるかを確かめる国家的なプロジェクトが進んでいます。いずれにしても、肌ニキビの死亡率は早期発見によつて低くなっていますが肌ニキビの発生率は昔も今も変わっていないことを忘れてはならないでしょう。アクネ菌の洗顔での殺菌はそれほど難しいことではありません。もしも検診でアクネ菌が発見されたなら、精密検査を受けたうえで洗顔での殺菌をしてください。私はそれが、肌ニキビの発生を防ぐと確信しています。